めでたさも

カイゴー利用者の皆様、ご家族様、ケアケアマネージャー、社協並びにお取引先各位、平素は大変お世話になっております。

そして従業員の皆様、ご家族様、毎日の業務大変お疲れ様です。

師走、何かとご多忙の日々をお過ごしのことと存じます。

クリスマスも終わって、本年もあとわずかでおしまいとなります。

いかがでしたか?

皆様にとってどんな一年でしたでしょうか?

ところで話は変わりますが、本日は私の好きな俳句のいくつかをご紹介させていだだけましたらと存じます。

江戸時代の俳人、「小林一茶」をご存知ですか?

小林 一茶(こばやし いっさ、宝暦13年5月5日1763年6月15日)- 文政10年11月19日1828年1月5日))は、江戸時代を代表する俳諧師の一人。

その作風は、飾り気のない平易な言葉や俗語を駆使したものであり、動物を擬人的に取り上げ、自分の友のように親愛の情をもって語りかけ、また農民としての目や考え方を失わず、日常の生活感情を平明に表現する独自の様式を開いた・・・

 

一茶の俳句でとりわけ有名なのが、

「雀の子、そこのけそこのけ、お馬が通る」

このかわいいイラストは、ヴァイオリン教育で有名な「スズキメソード」の幼児クラスで活用されている「一茶百区俳句かるた」から引用したものです。

(参考)「一茶百区俳句かるた」

リズミカルな俳句をそらんじ、覚えることにより、ヴァイオリンの演奏にも良い効果があるとのことでスズキメソードでは積極的に活用されています。

実は私も、今まで興味も関心もなかったのですが、娘たちが習うヴァイオリンの教室で一茶の俳句を初めて知り、その心根やさしい作風に感銘を受けました。

そのいくつかをご紹介させていただきます。

「どんぐりの ねんねんころり ころりかな」

かわいらしい句ですね、とてもリズミカルです。

「名月を 取ってくれろと 泣く子かな」

「やせかえる 負けるな一茶 ここにあり」

「我ときて 遊べや親ない すずめの子」

これらは、一茶のやさしい心根が表れている素敵な俳句たちです。

他に冬の季節をあらわす俳句の中で素敵だなと思ったのが、

「初雪や 一二三四 五六人」

「雪とけて 村いっぱいの 子どもかな」

「ふるさとや 餅につき込む 春の雪」

いかがですか?

すでにご存じの方もいらっしゃると存じますが、私はかような俳人がいたことなどちっとも知らずにおりました。

江戸時代にこんなみずみずしい俳句を作っていた人がいたなんて・・・

始めて目にしたときに、とても新鮮な思いがしました・・・

このかるた、デイケアのレクリエーションなどでも活用できるのではないかと思いました。

一茶百句俳句かるた 

http://www.suzukimethod.or.jp/guideBook/

こちらから購入可能です。

「ともかくも あなた任せの 年の暮れ」

この横着感が素敵です・・・!

私が一番好きなのはこの句です。

「めでたさも 中くらいなり おらが春」

人と比べて、別に特にめでたいわけでもなし、でも特にみじめなわけでもなく、まあまあの新年かな?

このゆるい感じがとても好きです。

人生 「中庸」

案外このくらいが幸せなのかもしれませんね。

明年のおらが春、中くらいを目指したいものです・・・

 

この1年大変にお世話になりました!

関係各位に心から御礼申し上げます。

明年のお正月が皆様にとっても「中くらい」であることを心よりお祈り申し上げます!

 

最後にもひとつ、

「こう生きて いるも不思議ぞ 花の影」

今年一年いろいろあっても、どうにかこうにか、新年を迎えられそうです。

29年度中も著名な方でもお亡くなりになった方も少なくありません。

小林麻央さんは特に衝撃的でした。まだお若いのに、私ファンでした・・・

年度の中途で鬼籍に入られる方もいらっしゃるというのに、不詳、私は何はともあれ生きていられています。

これはよく考えると不思議なことかもしれません。

とりあえず、今日の今日まで命を保っていられることに感謝をしつつ、よい新年を迎えられたらと存じます。

ちと早いですが、皆様、よいお年を!

明年もよろしくお願いいたします!

(行みらい)


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