最近面白かったことは何だろう??
「コロナのせいで何にも面白くないよ~」
なんて聞こえてくるような、そんなご時世ですね
でも冷静に考えてみると、もともと毎日そんなに面白くはなかったですね。
「毎日充実してハッピー♪」なんてそんなことはないですね。
ビールも一杯目は美味しいけど、二杯目三杯目はそうでもないですし。
スクールモン修道院で造られるトラピストビール(ベルギー)
こどもの頃はよく母親に「ひまー。どうすればいい?」
と5分に一回くらい聞いていたような気がします。
でも、私の両親の偉いのは、そこで「じゃあどこどこへ連れてってあげよう」
とはならなかったことだと思っています。
そのせいで、何もないところから遊びを考える癖がつきました。
どんな状況でも面白を見つける楽しさを知りました。
風に向かって、マントを広げて飛ぶ実験とか
左右の手の親指と人差し指を頭上で交互に、タッチさせて宙に浮かぶことができるかどうかの実験とか
空き瓶を集めて酒屋さんにもっていく実験とか
テレホンカードの穴をセロハンテープで埋める実験とか
本当に本気を出せば、かめはめ波が出るのではないかの検証とか
教科書のページの隅にパラパラ漫画を描くとか
寄り目とか
まぶたをひっくり返してみるとか
罠を仕掛けるとか
鳥の巣箱を作るとか
鳥の巣箱なんか作っても、鳥はたいがいやってきませんよ。でも、経験があるから、巣箱なんか作ってもどうにもならないということを知れるんでしょうね
とかく暇つぶし術をたくさん生み出してきました。
なので、コロナだからとか、外出自粛とか。
遊ぼうという余力がある人にとっては、どうってことないですよ。
みなさんの家庭のお子さんが「ねえ暇ー」とか言ってきたら
「親として、子を満足させてあげないと」なんて思ってはいけません
ほおっておいたらいいのです
暇すぎると、こどもは勉強するようになります
もともと知的好奇心は大人よりあるので、
タダで手に入るコンテンツといえば教科書や、図書館の本です。
だから親は、めったに子供にいい思いをさせてはいけません。与えてはいけません。
私が、親から教わった一番重要な教えがあります
「寝れるときに寝ておけ」です。
暇なら寝てろと言われました。大人になると、忙しくて寝る暇もなくなるんだから、
せいぜい今のうちに寝てろと、
そのままの感じで言われた記憶があります。
このトゥーマッチな時代に生きるこどもたちが
クリエイティブに育つために
外出自粛は最高の環境です
寄席が営業を休止するという顛末もまた、語り口によっては最高に「江戸の粋」になります
談志師匠が生きていたら、なんと言っただろうなあ
【まだお聞きでない方へ】都内4軒の寄席の休業決定についてお話しいたします。講談師・神田伯山(かんだ はくざん)のラジオ『問わず語りの神田伯山』(2021年4月30日放送分)