~ 八ヶ岳と富士山 ~
むかしむかし、おおむかし、八ヶ岳がまだ活火山だった頃のお話しにさかのぼります。
その頃は、富士山も活火山で煙をあげていました。
富士山の神様は「木花柵揶姫(このはなさくやひめ)」八ヶ岳の神様は「磐長姫(いわながひめ)」
いつもこの神様は、お互いの自分が一番高いといっていました。
ある日の事です。
富士山の神様が八ヶ岳の神様に向かい、「わたしのほうがあなたより高いのよ!」といい、
八ヶ岳の神様は「わたしのほうが高いわよ!」と喧嘩になりはじめました。
その結果、見かねていた如来様が、この喧嘩をいいかげんやめさせようと思い、
「水裁判をしてやろうと」との事になり八ヶ岳の峰から富士山の峰まで長い樋をかけ、
そこに水を流したそうです。すると、水は八ヶ岳から富士山へと流れ、八ヶ岳のほうが高いという
事に決まったのです。
ところがプライドの高い富士山の神様は、この結果にはどうしても承知できなく怒ってしまって、
思わず八ヶ岳を蹴飛ばしてしまいました。
すると、天地も揺らぐほどの大音響と共に、八ヶ岳は8つに裂けてしまいました。
それで、八ヶ岳は現在の形となり富士山よりも低くなってしまったのでした。
このお話は八ヶ岳の裾野に住む私達の間で古くから言い伝えられているお話しとして有名です。
おしまい。
参考・引用:ほろ酔い黒百合(米川正利著)第15話 八ヶ岳今昔
昨年登頂時は、雲・雲・雲だった阿弥陀岳へ。
今回は南稜バリエーションコースに挑戦!私の技術・体力では無謀なのですが、登山保険加入済!
このへんはきのこ山。「罰金10万円!」「入山禁止!」の看板がたくさん見られます。
松茸泥棒がいるのでしょうか? その輩への警告ですね!
一般の登山道ではないためか? 誰とも遭遇しません。
中間地点の立場山。これでも2.370mの山頂です。
樹林帯を過ぎてほっとする。あの山は権現岳。
今回は最高の天候。阿弥陀岳山頂からの360度の絶景が期待大!
今回挑戦する前方に聳える尖がったところのP1~P4峰の岩稜帯。(‘;’)
冬季のアルパインでは、ここでテント泊して、翌日アタックするそうです。
一度見たかった青ナギ。自然の地形だそうです。
怖くはありませんが、滑ったら確実に底まで転げ落ちます。
最後の樹林帯を抜けると標高差300mの急登・急登・急~登。
左の南稜コースを登り、下山は右の御小屋尾根コース。まだ道半ば、振り返りにはまだ早い…。
いやな感じの雲です。(夕方は雷予報)
P1峰を左脇へ通過。
💦
遥か後方に青ナギ。
P2~P3。左へ慎重に巻いて巻いて…。
いよいよきたかP3!
この細いワイヤーを頼りに今回の核心部へ一旦下る。
3点支持でガリーを進むが、適当なホールドがないし、もろい…。登るにつれ草付きが多くなる。
このP2~P4峰の岩稜帯の体感は、ほとんど直角に感じる。下を見ると恐怖というか不思議な感覚。
阿弥陀岳南稜ルートを登攀!やれば出来る!念ずれば花開く? 赤岳をバックにはいポーズ!
いつもの阿弥陀岳山頂。
素晴らしい景観だ! ここまで来ないと見れません・感じられません!
赤岳から横岳そして硫黄岳への稜線。下方の赤い山荘は行者小屋。
下山は御小屋尾根コース。前回の下山時には、ガレ・ザレ場で何度尻もちをついたか。
最後のP4も緊張したな…。
いつも素晴らしい景観の諏訪湖方面。
この尾根伝いの下山も難行苦行。下山タイム4時間と少し。(まだまだです😢)
初めてバリエーションコースの入門ルートである阿弥陀岳南稜コースに挑戦する。
まだまだ自身の技術・体力ではむずかしいなと感じるが自信にはなりました。
でも、過信せずに安全第一・快適でゆとりのある?登山を心掛けなくては思うのであります。
2019.8.13 虎党の山紀行(コメント:小林健二 写真:岡田隊長)