今回は「散り椿」映画も公開。
9月末、待ち遠しかった「散り椿」を封切り翌日に鑑賞する。
原作は、昨年66歳の若さで逝去した時代小説作家・葉室麟氏。
葉室氏の代表作で、手にした名作は以下の作品。
銀漢の腑・川あかり・いのちなりけり・潮鳴り・冬姫・陽炎の門・秋月記・
花や散るらん・蜩ノ記(直木賞・5回目の直木賞候補にて受賞)等。
秋月藩・羽根藩・黒島藩・扇の藩の藩シリーズは傑作であります。
男の覚悟・矜持、女の生き様、個に光をあてた葉室氏の時代小説は読んだ後、
必ず心を動かされます…。
前回、映画化の蜩ノ記において、俳優岡田准一氏は見事な演技を見せてくれました。
今回の「散り椿」では、年々凄みを見せる演技と太刀裁きに岡田氏の俳優としての、
新たな挑戦を感じました。
遺言に隠された妻の思いが胸を打ちます。夫婦の愛、男の友情、家族とは…。
胸が熱くなり感涙する😢
「散る椿は、残る椿があると思えばこそ、見事に散っていけるもの」
たとえこの世を去ろうとも、ひとの想いは深く生き続ける。
秘めた想いを胸に、誠実に生きようと葛藤する人々を描いた感動作!とあります。
劇場でのラストシーンは、原作と少し違ってはいましたが、
とてもいいシーンでした。
まだ劇場で鑑賞していない方は、是非足を運んでは如何でしょうか。
そして、原作を一度読んで欲しい。自信を持ってお勧めできる時代小説です。
k・k